What Items Would I Need If My House Were on Fire?

夫は断捨離魔である。何でも捨てる。バンバン捨てる。見ていて気持ちが良いくらい迷いなくモノを捨てられるのである。

反対に私はコレクションクイーン。子どもの頃から例えばペンなら全色揃えなければ気が済まなかったし(絶対にほとんど使わない色があるのにもかかわらず!)、限定モノのアイテムにものすごく弱い。そしてストックのある状態がたまらなく好きで、「いつか何かに使える」と思ってモノを取っておくのも私である。

そんな訳で我が家では分かりやすくその件でよく衝突が起こるのだが(笑)。つい先日、私の「何でも大事」精神は実は違っているのでは?と気付かされる出来事があった。

ステイホーム中からオンラインコースで受けられるクラスを取っていて、今はそのうちの4つ目の最中。その中の課題で、上記の感情を想起させることがあったのだ。

「視覚的情報を効果的に活かす」という趣旨のクラスでのことなのだが、ある日課題が「自分の家がもし火事になった時、家の中から絶対に持ち出さなければならないアイテムを5〜10個選んで写真に撮ってアップする」というもの。そしてお互いの写真を見て、何故その人がそのアイテムを選んだのか想像し合うというものなのだが…。

その日は家の外でその課題をやっていたので、家に写真を撮りに帰ろうと思ったのだが、何と自分でも驚くことにアイテムが思い付かない。試しに他の人たちの写真を覗いてみるも(オンラインクラスなので、それぞれの写真がアップロードされる)、財布、通帳、パスポートなど、それらのアイテムに納得はしつつも、自分は一大事にそれを持ち出そうとは思えないのだ。

私が家から何が何でも持ち出さなければならないと真っ先に思い浮かんだのは、2匹の愛猫だけ。

マイファーストプライオリティ

他のものは後からどうにでもなるではないか。通帳や年金手帳、パスポートなんて再発行できるだろうし、写真や誰かにもらった手紙なども無くなってしまうことはもちろん悲しいけれど、その思い出が消える訳では無い。携帯やパソコンも新しく買えばいい。そして趣味と称してコレクションしていたマグカップや靴、人形などは思い付きすらしなかったのである。

と言うことは、である。

私が普段無意識に、大切だ、捨てられないと考えていたモノの数々は本来は全くもって不要なのではないか?ということに気付いてしまったのである。

とは言え、やはり限定モノと聞けばお店を覗きに行きたくなるし、コレクションしたものは定期的に並べて見てニヤニヤしてしまう。癖は簡単に変えられない(笑)。とは言え、やはりニャンズたちが広々と遊べるためにも断捨離は決行しなければならない…と思う今日この頃なのです。